代表取締役より新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
2020年に創業を開始し、おかげさまで2021年も順調にご紹介につなげることができました。ひとえに、起業前より長くお取り引きいただいているお客様をはじめ、皆様からの温かいご愛顧・ご支援の賜物です。改めまして、ここに厚く御礼申し上げます。
リクルート勤務から数え 人材紹介事業に身を置き約15年となります。そもそも当社を立ち上げたきっかけは、大きな組織で限界を感じ、一途にベストな人材をご紹介すると決断したことでした。
具体的には、
- 候補者の方のご経験やご志向を重要視し、手当たり次第のようなスカウトはしない
- リテイナーでいただいたからには、レポートや時間稼ぎでごまかしたりせず、ベストな人材のご紹介にコミットする
- 社内政治で決まる無駄な仕組みや意思決定に左右されず、良いサービスをどう提供できるかに集中する
といったように、ただ愚直に「質・結果・信頼」にだけコミットできる人材紹介をつくりたい、という思いで 起業に至りました。まだ始まったばかりで至らないことも多々あるかと存じますが、これからも皆様のご指導ご鞭撻の元に、向上していきたいと思っております。
また 本年は、より深い専門性を維持しながら、より幅広い領域へサービスを提供してまいります。2021年12月には、テクノロジー領域を担当する新しいコンサルタントも参画しました。つきましては、より多くのお客様へ 私たちの価値を届けることができるようになります。
今年も、ご相談をいただい案件や出会い１つ１つを大事に、クライアント企業様の組織やビジネスの課題を解決できる、最適なベストな候補者様のご紹介につなげていきたいと考えています。
2022年も、何卒よろしくお願い申し上げます。
オクタヴィア・エグゼクティブサーチ株式会社
代表取締役社長 新木 幸江
昨年（2021年）採用市場 動向
産業・業種別
2020年の採用マーケットは、コロナウイルスの影響を大きく受けましたが、2021年になり随分回復してきた印象です。
パンデミック前の市場サイズと比較すると、
- 製造業 30% (2020年) → 60% (2021年)
- IT 80% (2020年) → 120% (2021年)
- ヘルスケア領域 120% (2020年) → 120％ (2021年)
といったように、採用が増えたり、パンデミック前より伸張した業種もありました。
役職・階層別
採用凍結（ハイアリングフリーズ）も多くありました。しかし、ミドルからシニア領域の採用に関しては、例年の60〜70%程で推移した印象があります。採用が激減しなかった理由としては、コロナ禍にかかわらず、定年による社長や経営陣の世代交代や、チェンジマネジメント（新しいリーダーを迎えたり組織再編したりする際に、社員が変化を順応しやすくする手法やステップ）を掲げる会社が多かったことなどが挙げられます。
2021年 採用関連ホットトピック
2021年、当社が関連した採用市場の中で、際立ったトピックは 以下の通りです。
- 脱炭素やSDGsにかかわる新会社設立・新ポジション採用
環境省が発表した脱炭素への取り組みの影響を顕著に受け、2021年 3月頃から、今までになかったような カーボンニュートラルに関わる新設のポジションが増えました。そして、SDGsやサステナビリティ領域の新しい案件も増加傾向にありました。洋上風力の分野では、秋田での新しいプロジェクトの開始や、水素やアンモニアなどの新しい技術に関わる新会社設立なども目立ちました。また、デマンドレスポンスやPPA（電力販売契約）、ITプラットフォームを利用した仕組みによって脱炭素を支援する新しいサービスも増えた印象です。
- ITコンサルティング領域の大量採用/MBSE、PLMエンジニアポジション採用
SAAS系やAI領域の採用は引き続き大変多く、特にITコンサルティングの会社での採用が目立ちました。各社年間1,000人単位の規模で、採用の幅は 経験者はもちろんIT領域の未経験者まで広がり、とにかく人数を確保するため かなり積極的に採用活動をおこなっているようでした。
インフラ系では、デジタル庁の意向を受け、オンプレからオープンクラウドへの移行に伴い、社外からの特にAWS経験者のリソース確保も増えた印象です。エンジニアリング領域ではMBSEにかかわる領域での新会社設立や新規採用が目立ったと同時に、継続してグローバルで開発環境を統合するためのPLMの導入や刷新、運用の為のエンジニア採用が多く、2022年もこの傾向は続くと推測されます。